イタリアに本拠地を構えるGeneraliが、香港の上乗せ年金制度に則した保険商品を発売しました。
その名も『Lion Harvest Pro Deferred Annuity』。
『QDAP』に対応した商品ですので、将来の年金を準備したい方におすすめの内容になっています。
目次
- Generali香港について(歴史や格付け)
- 香港生活者の問題点
- Lion Harvest Pro Deferred Annuityの特徴
- 商品概要
- シミュレーション表
- リターンのまとめ
- 日本人向けの対応
Generali香港について
Generali香港の歴史や格付けについて紹介します。
Generali香港の歴史
Generaliは1831年にイタリアで設立された、世界規模の保険会社です。
1975年以来、ここ香港でもGeneraliグループのグローバルな専門知識と、ローカル知識をもって200,000以上の顧客数を誇っています。
また、毎年300,000件以上のクレームに対応している実績もあります。
ちなみに190年間、ロゴが変わっていないのはGeneraliだけです。
Generali香港の格付け
A.M. Best’s financial strength ratingsにおいてA評価を獲得しています。
世界50ヵ国以上で展開しており、22年間一貫してフォーチューングローバル500企業のトップ100にランクインしている企業です。
会社概要は以前、詳しく解説した記事がありますので、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
香港生活者の問題点
今回ご紹介する保険は節税できるのが特徴です。
香港政府がサポートしてでも年金を準備させたい背景には、香港にはいくつかの問題点があるからです。
・食費が高い
香港は食費が高いです。
現在弊社が入っているビルに、日本でもおなじみのカレーハウスCoCo壱番屋があります。
ココイチは四半期に一度メニューが変わるのですが、価格も同時に変わります。
以前880円だったカツカレーが、価格変更後は1,000円超えることも珍しくありません。
日本のように物の値段を上げられない社会とは異なり、価格の上昇が許容されているのが特徴です。
・家賃が高い
家賃が給料の3分の1近くを占めることは珍しくありません。
新型コロナウイルスの蔓延によって、香港を出る人が増えました。
賃貸物件の空室が出ても、家賃が下がることはあまりありません。
・教育費が高い
お金で成績が買えるというと語弊がありますが、受験、入学金、寄付金、交通費などなど様々な面で「お金、お金、お金・・・」という状況ですね。
・公的年金がとても薄い
会社員が従業員のために納めているMPFと呼ばれる年金があるのですが、十分な金額ではありません。
・老後といわず、現役世代でもお金が足りない
上記の通り、働いても生活コストが高いため、お金が足りません。
現役世代はお金がないと言いつつも、働けばお金が稼げます。
しかし、老後は働けなくなる可能性があるため、さらにお金に困るかもしれません。
何らかの備えは重要ですね。
『Lion Harvest Pro Deferred Annuity』の特徴
『Lion Harvest Pro Deferred Annuity』は節税対応できるのが特徴です。
- ・香港に長く住み続ける方向けのプラン。『QDAP』に対応しています。
- ・年金プランとしてセカンドライフに備えたい方向け(10年間の年金受取が可能)
- ・年金の受取開始年齢を選択可能(50歳~80歳まで)
受取年齢を遅らせることで、受取年金額が増えていきます。 - ・支払い保険料の一部を所得税控除に使える(最大で6万香港ドル)
通常、税金を払っていないのであれば保険料という支出が増えるだけですので「節税、節税・・・」と耳障りのいい表現には注意して、ご自身の収支バランスのなかで必要であればご選択下さい。アドバイス致します。 - ・債券中心(70%~100%)の運用方針で安定感がある
値動きの少ない債券を中心に組み入れるため、堅い運用方針といえます。
商品概要
商品概要は以下のとおりです。
通貨:USD
払込期間:5年・10年(全期前納可能)
加入年齢:18歳~70歳まで
保険期間:年金受取が終わるまで(受取開始から10年)
支払方法:年払い
最低保険料:USD2,500/年
年金受取のタイミング:50歳以降、受け取りたい時期を選択可能
シミュレーション表
条件を以下に設定した場合、どのような保障内容になるのかシミュレーションしました。
年齢:35歳
性別:女性
喫煙の有無:非喫煙(吸わない)
支払期間:10 年
保険料USD2,500/ 年
(年保険料HKD19,500 )
66歳から年金受取
『Total Premiums Paid』は保険料の累積支払金額となります。
10年間払うと合計支払額は25,000USDになります。
シミュレーションの下の赤丸は、66歳から受け取る年金の支払額が記載されています。
支払総額はUSD25,000に対して、受け取れる年金の総額はUSD91,381です。
リターンは365.5%になります。
保険料の支払期間中は加入者の所得に応じて、税金の控除が受けられます。
リターンのまとめ
シミュレーション表だけではわかりにくいかもしれないので、リターンをまとめました。
35歳女性が66歳から年金を受け取りを開始する場合
66歳の時点から年間USD7,605 (USD633/ 月)を
①9年間受け取れる
②10年目はボーナス込みでUSD22,936受け取れる
10年間の受け取り合計:USD91,381
トータル返戻率365%
上記の受け取り合計は、運用部分を加味した受取金額となっていますが、仮に運用がZeroだった場合でも、必ず受取れる確定部分だけで:USD55,410
債券等を組み入れて運用するため、評価額は若干の変動があります。
ですが万が一、運用が上手くいかなかったとしても、必ずUSD55,410受け取れますので安心につながるのではないでしょうか。
※加入年数により金額は変わります
困ったときは110(ワンテン)へ
不明な点や確認したい点があれば、110サポートへお気軽にご連絡ください。
たとえば
- 届いたレターの内容を詳しく確認したい
- 保険に加入はしたものの担当が外国人だった。現状を確認したい
- 住所変更の手続きをしたいが、どうすればいいのか教えてほしい
- 解約する場合はどうすればいいのか
などの疑問にお答えます。
まとめ
Generaliが『QDAP』に対応した商品、『Lion Harvest Pro Deferred Annuity』を発売しました。
支払い保険料の一部を所得税税控除に使えるため、節税しながら将来に備えた年金準備が可能です。
また、債券を中心(70%~100%)に運用するので、守備力の高い商品といえます。
香港に長く住み続ける方におすすめの内容となっていますので、年金プランのひとつとしてご検討されてはいかがでしょうか。
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