1 )生活費で、最初に考えるのは「固定費」!
海外で当たり前の生活スタイルが、久しぶりに日本に帰国すると勝手が違うことも多いと思います。特に会社からのサポートも手厚い駐在員となると、帰国後最初に意識しないといけないことは、その『可処分所得のギャップ』です。
そこで生活スタイルに合わせた節約を考えるのですが、住居費なのか、食費なのか、通信費なのか、教育費なのか、、、、、個別に考えると間違いなく混乱します。答えから言うと、最初に見直すのは、『固定費』です。
まず、大きく家計全体を考える時、支出といわれるものには2種類あり、それが、「固定費」と「変動費」というように分けられます。
〇「固定費」:家賃、生命保険、新聞代、携帯電話、通信費、自動車関連、光熱費など
〇「変動費」:食費、交際費、被服費、レジャー費など
節約…節約…というと、通常「変動費」から手をつけようとする人がほとんどです。「固定費」を抑えるには、手間がかかるからですが、「固定費」は一度下げることに成功すると、その後もずっと抑えられることが可能になります。そこが可処分所得をしっかり増やすために大きな効果を生み出すんですね!
特に、駐在員生活後に海外から帰国する際は、海外手当等の費用のありがたみを感じると同時に、日本でのコスト増に驚きも大きいようです。支出を抑えるには、『固定費』からが最優先!まずこれをメモして、壁にピン留めでもしておきましょう。
もちろん『固定費』が下がったからと言って『変動費』をガッツリ増やしてしまうのは本末転倒ですので、お金の使い方について分析してみましょう。
2)「消費・浪費・投資」お金の使い方、支出3分法
「貯金体質」「貯蓄体質」になるには、家計の支出を消費、浪費、投資の3つに分けて考えるという節約方法がおすすめです。
まずは月々の支出項目を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けてみましょう。
〇「消費」…[通常生活に必要なお金]
食費・家賃・交通費など
〇「浪費」…[なくても困らない支出]
タバコやお酒などの嗜好品。高価ファッションなど
〇「投資」…[将来の為になる お金]
資産運用。書籍、英会話教室の授業料など
ご覧いただいて分かる通り、真っ先に削るべきは『浪費』ですが、実はゼロにする必要はありません。ここで重要なのは、次に掲げる支出の割合です。
〇「消費」……70%
〇「浪費」…… 5%
〇「投資」……25%
投資は決して、株や投資信託ばかりではありません
書籍や英会話なども将来活きるのであれば、投資となります。
これをひとつの目安にしてみてはどうでしょうか?
仮に毎月の支出を30万円とするなら、上記割合にそって
〇「消費」……21万円
〇「浪費」……1.5万円
〇「投資」……7.5万円
と、割り振ってみてください。
そして、この金額に合うように各項目の支出額を削っていきます。
ここで重要なのは「投資」を削らないことです。
将来、あなた自身にリターンが大きく返ってくるであろう支出(投資)は、節約してはいけません。もし、支出(消費)のなかで、ほとんど通えていないスポーツジムや英会話教室、その他クレジットカードからいつの間にか引き落としされている会費など、ほぼ利用機会がない中で、支出となっているものは明らかに浪費です。思い切って削ってみましょう。実質的にも、気分的にも大きな節約になります。 また、上記のような判断、線引きをするのは、あなた自身だということも忘れないでくださいね。
是非とも出来ることから実践してみて、貯蓄体質に変身しましょう。
▼プロに無料で相談してみる
【一生にかかるお金の話】シリーズはこちら ■「なんとなく」が不安にさせる【一生にかかるお金の話】 ■80歳の時にどんな自分でありたいか【一生にかかるお金の話】 ■各年代で起こる「ライフイベント」【一生にかかるお金の話】 ■お金を貯める時も分散が大事?「色分け貯金術」とは?【一生にかかるお金の話】 ■人生100年の時代、老後はいくら必要なのか?【一生にかかるお金の話】 ■「何もしない」が1番のリスク【一生にかかるお金の話】 ■外貨を持つことも重要【一生にかかるお金の話】 ■夢のマイホーム買って幸せなのか?【一生にかかるお金の話】