「何もしない」が1番のリスク【一生にかかるお金の話】

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♦インフレが進めば、せっかく貯めたお金も・・・

日本に住んでいるとインフレはあまり感じないと思いますが、海外に数年住んでみるとインフレを実感する場面は多いかと思います。
交通機関の値上がり、レストランの値上がり、従業員の賃上げ、家賃の上昇…

生活水準は変わらないのに年々よりたくさんのお金が必要になっていきます。
海外においては銀行に預金したままでは増えないので、実質使えるお金は目減りしていっている状況です。

例えば、車を買うために300万円を銀行口座で積み立てることにしました。3年近くかけてようやく貯まり、早速買いに行くことにしました。ところが、世の中ではインフレが進んでいて、3年前は300万円だったのが330万円になっていました。
300万円というお金の価値は、2年前より下がってしまった=「資産が目減りする」とはこういうことです。
※インフレが進むと預貯金だけでは対応できなくなります。

昔の日本は銀行や郵便局の金利は高かったので預けておくだけでもある程度のリターンは期待できました。高度経済成長期やバブル期には5%〜6%くらいはありました。
ただ預けておくだけでそんなに利息がついていた時代もありました。

逆にいえばそれだけ当時はインフレもしていたので実質的なことを考えると目減りしていたかもしれませんね。

ただ、現代だと老後の資金で「これだけあれば大丈夫」と思っていても、銀行においておくだけだと、老後に「このままだと足りないかも」となりかねません。
若いうちならいくらでもやり直しがききますが、老後になって「お金が足りない!」となっても時すでに遅しとなります。

生活費を借りようにも収入がなくなった老後にお金を借りるのは非常に難しいです。

このような話をすると日本はデフレが続いているのだから大丈夫だよと言われる方もいらっしゃいますが、今後10年20年と続くとは限りません。
資本主義経済は基本的にはインフレ傾向です。

また、日本は輸入に頼っている部分も多いので円安になれば必然的に輸入品の値段も上がりインフレになることも考えられます。

【インフレが進むと…】
一杯300円で飲めていたコーヒーが、2倍の600円になることも考えられます。

こうなるとせっかく貯めたお金も実質的には半分の価値になってしまったことになりますね。
資産運用と聞くと資産を増やすことだと思われがちですが、
実は今ある資産を守るという要素もあります。



♦分散することで「資産運用」は怖くない

1番のリスクは一箇所にお金を置いておくことです。
いくら減らないからといって「全て預貯金」というのは上記の通り危ないということはご理解いただけたかと思います。
預貯金だけでなく、「株」や「債権」「外貨預金」などに分散して資産を持つようにする。
金融商品を組み合わせてのことを、「ポートフォリオ」といいます。

ポートフォリオ一例

       

どのような金融商品に分散させるかはその方のご年齢、家族構成、またリスク許容度によっても変わってきます。
全部が一気にダメになるということはないです。そんなことがあれば預貯金であってもどうなるかわかりません。
しっかりと分散させることでどれか一つがダメでも他の資産は守られるというわけです。


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