FIREは実現可能なのか

Insurance110の中山です。
最近何かと話題の「FIRE」ですが,
知らない方のためにお話ししますと『Financial Independence Retire Early』の略で経済的に自立をして早期リタイアをしましょうということですね。

20代、30代の若い世代の方で話題になっていることが多く、FIREを目指してがむしゃらに働いていますという若者も見ます。

昔の日本は社会保障制度がしっかりしていたので真面目にコツコツ働いていれば老後や何かあった時の面倒は国や企業が見てくれるという安心感がありました。

しかし現代社会ではどうでしょう。
前回のコラムでもお話ししましたが年金支給額も減らされ、支給開始年齢も年々引き上げ傾向にあるといったなかで自己責任での準備が必要不可欠になっています。

また、低賃金での長時間など労働環境の悪化などもあり一刻も早くそのような現状を打破したいと考える若者が増えるのも当然でしょう。

また、最近は若い世代でなくとも準備を始めたほうがいいかもしれません。
といいますのも政府も年金の支払い原資の不足により少しでも長く働いてもらおうという動きがあります。

2021年4月施行の改正高年齢者雇用安定法によれば企業に対して下記のいずれかの措置を講ずる努力義務が設けられました。

・70歳までの定年引き上げ
・70歳までの継続雇用制度の導入
・定年の廃止

国も70歳までは働きましょうという動きに変わってきています。
60歳(人によっては65歳)で引退と思っていたゴールテープが実はまだ先だったということになります。

もちろん健康でやる気があれば働くという選択もありですが、体力的にも衰えた状態で生活費を稼ぐために働かざるをえないというのは少し辛いものがあります。

お金に縛られた選択をするよりは文字通り「経済的に自立」し選択肢を広げる必要がありますね。

そのようなこともあり注目が高まっているFIREですが
元々アメリカが発祥で2010年ごろから始まったと言われています。

本家アメリカで言われているのは

・FIREするためには年間支出の25倍の資産が必要
・蓄えた資産を投資して年4%で運用

どういうことか詳しく計算すると
例えば生活するのに月に30万円かかる人がFIREしようとすると
30万円×12ヶ月×25年=9,000万円を準備する必要があるということです。

9,000万円を4%で運用すれば年間360万=月30万円の不労所得を得ることができるという計算です。

仮に生活するのに50万円かかる方だと1億5,000万円準備する必要があるということですね。

計算が早い方だとここまで書かずともピンときているかと思いますが
単純にリタイア後に必要な生活費と同じ額を25年間貯めれば目標額に達するということです。

これだとせっせと銀行に貯めていくだけではなかなか厳しい金額だということで、準備するにもしっかりと運用をしていきましょうということがお分かりだと思います。

仮に4%で運用しながら貯めていければなんと約18年で達成可能になります。

もちろん積み立てる金額を増やせばよりゴールも近くなります。

弊社のお客さまにもFIREを達成された方はいらっしゃいまして
その方々を見ると特徴は似ています。

・生活水準を上げない
・長期で安定的な運用を心がけている

共通して言えるのは皆さんの収入が特別高いというわけではありません。
ただ、必要以上にお金を使わないという姿勢です。
※決してケチなわけではないです。

また、投資に対する考えもすぐに目標達成しようと無理せず長い目で資産を育てていこうというスタンスです。
そうすることで時間を味方につけ、マイナスになるリスクを抑え確実に達成に近づいていくという形です。

日本にいて4%で運用するのはなかなか難しいものではありますが、ここ香港では決して難しいことはありません。

人生100年時代と言われる現代において経済自由を手に入れることは今後の人生をより豊かなものにすることになるので一度考えてみてはいかがでしょうか。

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