世の中ではステルス値上げ、もしくはサイレント値上げがおこなわれているといわれています。
今まで「こんなこと本当にあるのかな」と思っていた方もいるのではないでしょうか。
しかし、いよいよリアル値上げがはじまりましたね。
この記事ではリアル値上げについて解説していきます。
また、リアル値上げに対する対策についても紹介します。
ステルス値上げとは︖サイレント値上げとは︖
まずはステルス値上げといってもどのような内容なのか、言葉だけではよく分かりませんよね。
そこで身近にある商品をもとに説明します。
こちらの画像を見てください。
左の画像は人気のお菓子であるカントリーマアムです。
2005年には30枚だったのが、2015年には20枚になりました。
右の画像は素焼きくるみです。
値段は変わってないのですが、時代が進むにつれてどんどん小さくなっています。
詳しく見ていきましょう。
ステルス値上げ1.カントリーマアムの場合
カントリーマアムが発売されたのは1980年でした。
発売当初の直径は80mmだったのが、1990年になると60mmになっていますね。
2010年は50mmでした。
さらに2020年には40mmになりました。
発売当初の半分の大きさになっています。
では、2050年にはどのくらいの大きさになるのでしょうか。
もしかしたら10mmになっているかもしれません。
値段は変わっていませんが、サイズが小さくなっています。
ステルス値上げ2.チョコレートの場合
次はこちらをご覧ください。
左の画像は明治チョコレートです。
年々内容量が減っていることが分かりますね。
右はキットカットです。
確実に小さくなっています。
ステルス値上げ・サイレント値上げの意味
ステルス値上げやサイレント値上げを厳密に説明すると『シュリンクフレーション』です。シュリンクフレーションとはshrink(縮小)とinflation(インフレ)の合成語をさします。
見えないように内容量を減らすことで、実質的な値上げをしているのです。
値上げを公表している企業もあります。
しかし、公表していない企業はサイレント値上げをしていることになりますね。
ただ、日本の企業は努力しています。
なぜなら、内容は小さくなったり減っていたりしますが、値段は変わっていません。
かたや海外を見てみると、内容量は減少し、素材も変わりさらに値段も上がるということが起きています。
動画の撮影地であるここ香港では露骨に値段が上がっています。
このように日本の企業はとても努力をしてきたのですが、限界がきているのです。
政府の対応
では、日本政府はこのインフレに対してどのように考えているのでしょうか。
それは「家計は値上げを受け入れている」です。
この記事を見て「えっ?」と感じた方はいるのではないでしょうか。
次にこちらを見てください。
OECD加盟国で日本だけが賃下げしている現状がお分かりいただけましたか。
日本は現在、失われた30年とよばれています。
このままいくと40年突入して、この状態がそのまま新常識になってしまうかもしれません。
前もってお伝えしますが、これらの記事に対して批判しているわけではありません。
ただ、このような前提をふまえたうえで対策をしておかないといけないのではないか、と提案したいのです。
もしフランスやイギリスのようにこの20年~30年で賃金が30%増えたのであれば、インフレは受け入れられるかもしれません。
しかし、この事実を知ってしまうと、どこまで我慢すればよいのか分からなくなってしまいますよね。
さらにこちらを見てください。
10月1日からお酒まで値上がりします。
もう待ったなしです。
もう商品を小さくするのには限界があります。
だからもう値段を上げないといけないのです。
次にこちらを見てください。
帝国データバンクが調べたところ、2022年におこなわれた食品の値上げは2万品目にせまると発表しました。
いきなり値上げをすると消費が落ち込みます。
すると企業業績も悪くなり、その会社に勤めている方の給与も下がるといった悪循環になります。
そこで全体を底上げして対策するのです。
今年の10月には6,000品目の値上げがおこなわれました。
海外に住んでいる方から見れば、今の日本円は『買い』です。
2万品目が値上がりしても、まだ安いと感じます。
少し厳しいこと言うと、国や企業に任せてるだけではなかなか変えられません。
まずは自分たちがどう対策していくか、ということをそろそろ考えないといけないのではないでしょうか。
なぜ値上がりしているのか?
値上がりの背景には下記の理由が考えられます。
1.原材料・エネルギー価格の高騰
2.戦争・流行病による影響
3.急激な円安で輸入コスト増大
このままだと一般市民で何もせずにじっと真面目に生きてきた方だけ、少し損をする可能性があります。
では、私たちには何ができるのでしょうか。
今からできる対策
今からできる対策を、住んでいる場所に分けて解説します。
日本に住んでいる人の対策
まずは日本に住んでいる方はどのような対策が有効でしょうか。
1.一定割合外貨を保有する
もし2020年1月に100万円を米ドルに換えていたら、今頃は140万円になっていました。
お金を銀行の中で換えるだけで40万もプラスになるのです。
2.一定割合金融商品を保有する
株や債券を保有することでインフレに対応していきます。
3.実物資産(金貨・不動産・食糧)
海外に住んでいる人の対策
続いて海外に住んでいる方の対策も紹介します。
1.外貨で資産運用する
稼いだ外貨をそのまま外貨のまま運用する方法です。
2.日本円は外貨へ保有する
日本円が貯まっていれば、一部を外貨に交換することも有効です。
3.実物資産(金貨・不動産・食糧)
どちらも重要なのは、自分で必要な情報を取捨選択できるようになることです。
これができるようにならなければ、さまざまな情報に翻弄されてしまうでしょう。
本音の裏技
ここからは番外編です。
興味のある方は見てください。
1.新・資産3分法
(デジタル/既存金融資産/金・銀の現物ほか)
現在はさまざまな分野でデジタル化が進んでいます。
昔は金や銀、お米などを物々交換する世界でした。
しかし、持ち運ぶには大変だったのでお札が誕生しました。
このお札の持ち運びも手間だと感じる時代になるかもしれません。
実際に手持ちのお金と銀行口座に入ってるデジタルのお金を比較すると、スマートフォンで確認できるデジタルの数字の方が大きくなっていますよね。
金融資産のデジタル化も進んでいますが、金融危機がくるのではないかという心配もあります。
もし金融危機が到来した場合に有効なのは、一度過去にさかのぼることです。
金や銀を保有しておくことも有効でしょう。
2.日本以外の資産保有
世界の国々にはそれぞれルールがあります。
日本以外のルールの国に金融資産を持つこともよいでしょう。
3.実物資産(人間関係・食糧・稼ぐスキル)
本当に困ったときに助けてくれるのは周囲の仲間であり、家族なのではないでしょうか。
この辺りの関係性を再構築することはとても重要です。
また、戦争のような有事の際に食料を備えておくこともありかなと感じています。
最近はインターネットによって投資のハードルが下がりました。
さらにYouTubeやSNSなどを使って個人で稼げる時代になっています。
稼ぐスキルという意味での現物資産を育てるのはありではないでしょうか。
まとめ
これから先、値上げがいつまで続くのかは分かりません。
対策は1分1秒でも早くした方がよいでしょう。
もし相談したいことがありましたら、弊社までご連絡いただけますと幸いです。
資産運用の考え方~基礎編~
■資産運用の考え方~基礎編~①
■資産運用の考え方~基礎編~②
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