
なぜ保険が必要なのか?プロの保険屋が徹底解説!
今回はちょっと趣向を変えて『保険の意義』について解説していきます。
私たちにとって保険は身近なものですが、なぜ保険が必要なのか考えたことはありますか?
身近なようで意外とよく知らない方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに向けて、プロの保険屋が徹底解説します!

年齢によって必要保障額は変わる!ライフステージに合わせた生命保険選び
1. ライフステージとは? ライフステージとは、人の生涯を幼年→児童→少年→青年→壮年→老年などに区切ったそれぞれの段階を指します。 例えば、家族構成や家計の収支などは、「子どもが小学生まで」、「中学生から大学生」、「子ども独立後」、「定年退職後」の4つのステージにおける違いが大きいでしょう。 このライフステージは、どのような人生を送るかというライフプランを考える上で基本の単位となります。 また、人がどのような人生を送るかを計画するライフプランにおいては、就職や結婚・出産などの生活が変わるきっかけとなるライフイベントを節目に区切ってライフステージを考えます。 生命保険の加入や見直しについても、このライフイベントを節目としたライフステージにあわせて検討することになります。 1-1.それぞれのライフステージに合わせた生命保険の加入 生命保険の加入においては、ライフステージの変化にあわせて必要保障額や加入すべき保険を選ぶことが重要になります。 今、自分にあった保険に入っているとしても、ずっと変わらないとは限りません。例えば結婚した、子供が産まれた、住宅を買ったなどで場合など、その都度、必要な保障も変わります。ですのでこのようなタイミングで保険を見直した方がいいでしょう。 そのままにしておくといざという時に保障が足りないことにもなりかねませんし、逆に無駄に高い保険料を払い続けていたこともよくあるのでご注意ください。 2. ライフステージの変化に合わせた必要保障額とは 必要保障額とは、万一死亡した場合に、残された家族がその後の生活にいくらかかるのかで計算します。自分の資産のみでは足りない場合、生命保険で保障すべき金額といえます。 Q1.今自分が亡くなった場合に家族に残すお金は足りていますか? 今あなたが死んでしまったらお金で困る方がいますか? 独身で1人暮らしの場合で金銭的に両親の面倒を見ているなどない限りはそんなに考える必要はないかもしれません。 あなたが一家の大黒柱であれば、死亡した場合家族の収入もなくなってしまいます。共働きの場合で片方の収入が無くなった場合も同じです。十分な資産がない場合は、残された家族の生活は困窮してしまいます。 Q2.足りない場合はどうしますか? 今あなたに十分な資産があれば保障という意味では保険は必要ないです。 時々『保険だと死なないと使えないから預貯金で備えるよ』と考える方がいます。もちろんそのような方法でもいいのですが、今からそれに向けて積み立てていっても十分なお金が貯まる前に死んでしまう可能性もあります。 そこで、資産だけでは賄いきれない部分を計算して生命保険で備えるのです。 2-1. ライフステージの変化と必要保障額 長い人生、結婚、出産、住宅購入などいろいろあります。そのような人生の節目にライフステージは変わっていきます。それぞれのステージに見あった必要保障額を見ていきましょう。 3. ライフステージごとの見直しポイント ライフステージが変わることで必要な保障が変わってきます。選ぶ保険もそれぞれのステージにあった保険に見直していく必要があります。 3-1.【独身期】【結婚期】【育児期】の見直し時期と必要保障額のポイント 3-2.【子どもの成長期】【子育て後】【老後】の見直し時期と必要保障額のポイント 4.【ライフステージが変わるときが見直すタイミング】 人生のイベントでどの段階にあるのかで必要な保険や保障額を見直す必要があります。 人生は一人一人違うので選ぶべき保険も一人一人異なります。30歳だからいくら50歳だからいくらというわけではなくライフステージを考慮したプランニングが重要です。 人生の節目には必ずライフプランの見直しをするようにしましょう。 その他の年代はこちらから ■【50代の生命保険】セカンドライフに向けた保険選び ■【40代の生命保険】備えたいリスクと保険選びのポイント■【30代の生命保険】充実した30代の備え■【20代の生命保険】20代にはどんな保険が必要? こちらの記事もおすすめです ■生命保険を複雑にしている要因?主契約と特約の疑問をQ&A形式で解決! ■生命保険を見直すときに注意すべきポイント■生命保険の受取金にかかる税金の扱いについて。一時所得として所得税がかかるケースとは?■今更人に聞けない、保険、株式、債券の違い~メリット・デメリット大公開~ ■もう迷わない!医療保険と生命保険の違い

万一の場合の死亡保障は、いくら必要?
自分に死亡保障が“いくら”必要という判断は難しいですよね。 保険をGNP(義理・人情・プレゼント)で入っていた時代は死亡保障というのは課長だから〇〇万、部長だから△△万、というざっくりとした決め方でした。これでもないよりはマシですが、今では家族構成や死亡保障が必要な理由などにより、一人一人適した保険と必要額をライフプランなどで算出します。 そのことをよく理解せずにただ安いからとか、知り合いに勧められたからなどで生命保険に入ると、いざというときに死亡保障が足りなかったり、保障が大きすぎて無駄に保険料を払い続けてしまったり、、、といった失敗をすることがよくあります。 保険は何か起きないとその重要さはわかりません。しかし起きた後に後悔してももう遅いです。 ここでは、そんな失敗を防ぐために必要な知識として、死亡保障の考え方と活用すべき保険についてわかりやすくまとめてみました。 1.死亡保障とは 死亡保障は、生命保険において被保険者が死亡した場合に死亡保険金が支払われる保障です。当たり前ですが、死亡した本人は保険金を受け取れませんので、自分が死亡したときに家族にお金を残してあげるための保障といえます。 死亡保障と言っても考えなければならないお金の項目はいろいろあります。項目に応じてそれぞれ必要になる金額を考える必要があります。 2.死亡保障はいくら必要? その人にとって必要な死亡保障の金額のことを必要保障額といいます。 必要保障額は、年齢や家族構成、収入、人生のなかでどのようなライフステージにあるかなどによって違ってきます。 必要保障額は一人一人異なりますので、厳密には細かく計算する必要がありますが、ここではおおまかな目安をお伝えしたいと思います。 2-1. 独身者は300~500万円 独身者の場合は、お金を残してあげなければならない人はいません。したがって基本的には自分のお葬式代やお墓代が残せればよいので300~500万円くらいの死亡保障があればよいでしょう。 ※ただし、独身者でも金銭的に面倒を見ている人がいる場合は別です。自分が亡くなった場合に金銭的に困る人がいるのであれば必要保障額を算出して備える必要があります。 2-2. 夫婦のみ(就学中のこども無し)は1,000万~2,000万円 若い夫婦でまだこどもがいない場合は、死後の整理資金と配偶者が新しい生活になれるまでの補助資金として1,000万円程度の死亡保障があればいいでしょう。 また、こどもがいない、または既に独立しているという中高年の夫婦で、専業主婦の妻があらためて働きに出るのが難しそうな場合は、2,000万円くらいの保障を考えるとよいでしょう。 2-3.夫婦(専業主婦)+こども(就学中)は計算が必要! 小さなこどもがいる夫婦の場合で特に世帯主の人であれば、残される家族のためにかなり大きな死亡保障が必要となります。 たとえば、こども一人を育てれば教育費だけでも1,000万円はかかるといわれています。残された妻が働けるのか? どのくらい収入を得られるか? などによっても違ってきますが、こどもが小さければ、ざっと3,000~4,000万円くらいは必要になりそうです。 ただし、こどもが小学校、中学校、高校と成長していくにつれて必要な死亡保障も少なくなっていきます。このような変化への対応のためにも、やはり詳細な死亡保障額には計算が必要となります。 ちなみに、下記のような家族を想定して夫が死亡した場合の必要保障額をざっと計算してみると、約5,000万円くらいになります。 5,000万円も必要?と思われるかしれませんが、5,000万円をあなたの年収で割ってみてください。何年分でしょうか? Aさん(男性、会社員)の死亡保障額の例 [家族構成] Aさん(30歳)、妻(28歳)、長男(3歳) [生活費]月30万円 ⇒ 死亡保障額(概算) 約5,000万円 3. 死亡保障が必要なときに加入すべき保険は大きく2種類 死亡保障を確保するために入る生命保険には、終身保険と定期保険があります。それぞれどんな保険であるのかを大まかにみていきましょう。 3-1. 一生涯の死亡保障を用意できる終身保険 家族にお金を残すための保険として、まずは終身保険があります。 3-1-1. 死後の整理資金や相続対策に! 終身保険は保険期間が一生涯続くので、必ず保険金を残すことができますが、その分保険料は割高になります。 したがって終身保険は、死亡保障のなかでも死亡するタイミングに関係なく、これだけは必ず残しておきたいという金額を確保するのに適しています。 具体的には、自分のお葬式代・お墓代を残すために使われることが多いです。また、相続対策として特定の人に確実にお金を残したいときや相続税を軽減したいときに使うこともできます。 3-1-2.おすすめの終身保険の種類 お葬式代やお墓代などの死後の整理資金を残すために終身保険に入りたいと思ったとき、実は終身保険にはいくつかの種類があります。ただし、その種類は終身保険の貯蓄性にかかわる違いが大きいため、死亡保障を目的として加入する場合は、同じ保険金を得るための保険料ができるだけ安い保険がよいということになります。 注意点としては日本の終身保険は死亡保険金額が一定のものがほとんどです。つまりインフレした場合に対応できないです。20年後、30年後でも額面は変わりませんがお金の価値が変わっている可能性もあります。 海外の終身保険は貯蓄性も高く、死亡保険金も年々増えていくのでインフレにも対応できます。 3-2. 掛け捨てで大きな死亡保障を用意できる定期保険 家族にお金を残すためのもう一つの保険として、定期保険があります。 3-2-1. 残された家族の生活費やこどもの教育費に! 定期保険は5年間、10年間など期間が決まっていて保障に終わりがあります。保険期間が終わっても生きていた場合は保険金を受け取れず、支払った保険料も帰ってこないため掛け捨ての保険といわれます。 掛け捨てな分、保険料が割安になるため、一定期間大きな死亡保障が必要なときに適した保険といえます。…

保険料払込免除特約は本当に必要?
生命保険や医療保険に、保険料払込免除特約はつけるべきなのかとお悩みになったことはありませんか?三大疾病などの所定の条件に該当したときに、基本的にはつけておきたくなる特約です。しかしどんな保険や契約内容かによってはそれほど意味がないということもあります。ここではその必要性を判断するための3つの確認ポイントをご紹介します。

【20代の生命保険】20代にはどんな保険が必要?
20代の時は、就職、結婚、女性の場合は出産など、人生の転換期が重なる時期です。仕事面では、キャリアの土台を築くためにとにかく働く!という人も多いかと思います。 体力と健康に自信がある20代の人にとっては、自分に万一のことが起こるかもしれないということをなかなか現実的には考えられない時期かもしれません。 20代に生命保険が必要なのか?本当のところはどうなのか、実際のデータなどを参考にしながら、20代に本当に必要な保険について考えてみましょう。 1.20代に多いリスクとは? 1-1. 病気のリスク(入院) (出典)平成29年患者調査(厚生労働省) 20代男性の入院理由第1位は「精神及び行動の障害」。全年齢とも入院理由の1位ですが、とくに20代は就職などの緊張や環境変化などが影響することということは考えられます。 20代女性の1位は「妊娠,分娩及び産じょく」による入院です。また、2位の「精神及び行動の障害」は、女性の方が男性よりも人数が多くなっています。3位(同数)の「健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用」とは、各種の検査のことです。 全体的にみると、女性の方が入院する入院リスクが高いようです。 1-2. 病気のリスク(死因) 20代男女別の死因について見てみると、不慮の事故による死因が男性では高いく、女性の場合は「悪性新生物(がん)」による死亡比率が高いこともわかります。 2. 20代の保険選び 同じ20代でも、独身の人と結婚して子どものいる人とでは必要となる保障がかなり異なります。ここでは生活状況ごとに必要となる保険選びについて具体的に紹介します。 2-1.【20代・独身】の保険選び 独身の人は、将来のライフプランがまだはっきりとはわからないうちは、必要最低限の保障で、なおかつ今後も必要となる保険、すぐに解約しなくてもいい保険、という観点で保険を選びましょう。 2-1-1. 男性の場合 男性は病気よりもケガのリスクを中心に考えましょう。まずは医療保険と、死亡保険は保険料の安い掛け捨てで、少額保障を中心に考えるといいでしょう。スポーツやアウトドアの趣味などがある方は傷害保険をプラスしてもいいと思います。 2-1-2. 女性の場合 女性は医療保険をなるべく早めに確保してください。商品によっては、妊娠中は加入できない医療保険商品もありますので注意してください。 2-2.【20代・結婚した時】の保険選び 結婚をしたら、保険は家族の生活を守ることを目的に選ぶことがポイントです。入院や手術で働けなくなり収入減となった時や万一死亡した時に、残された配偶者の生活への影響を具体的に考え、夫婦それぞれにシミュレーションして保障を選ぶことが大切です。 2-2-1. 男性の場合 医療保険や就業不能保険(収入減に備える保険)を中心に選びましょう。近い将来に子どもが産まれる人は、若くて保険料が安いうちに子どもも含めた必要保障を確保しておくことも有効です。 2-2-2. 女性の場合 医療保険の加入がまだの人は最優先で備えてください。なお、妊娠中に保険加入するには制限がある場合もあります。死亡保険やがん保険などについても、家族が増えたことを想定して早めに確保しておくことも有効です。 2-3.【20代・子どもがいる場合】の保険選び 夫婦共稼ぎなどの場合、自分がもしもの時には、自分の医療費や収入減だけではなく、配偶者の仕事や収入にも影響することを考える必要があります。 また、もしもの時に子どもの面倒を見てくれる人(両親など)が近所にいるかなど、環境によっても必要保障額が変わってきます。具体的に、必要保障額を計算して保険を選ぶことが無駄を避けることに繋がります。 2-3-1. 男性の場合 子どもが小さいほど高額な保障が必要です。死亡保障額は末子が0歳の時に一番高くなります。収入保障保険を活用して高額保障を確保しましょう。就業不能保険(収入減に備える保険)やがんにも備えてください。子どもの将来に備えて学資保険の活用も有効です。 2-3-2. 女性の場合 子どもが生まれたら、自分がもしも入院や手術が必要になり子育てができなくなった場合にどうするかを具体的に想定して保険を選びます。たとえばベビーシッターを頼む必要があるなど、実際にかかる費用は各家庭によって異なります。保険は、医療保険と死亡保険と共に、共働きの人は就業不能保険も検討しましょう。また、がんの保障も早めに確保しましょう。 3. 20代の生命保険選びのポイント ・ライフシーンごとに異なる保障を理解し、優先順位をつけて必要なものから確保する。 ・若くて保険料が安い時期に、将来的にも必要となる医療保険を確保する。 ・結婚して子どもがいる人は、死亡保険や医療保険に加えて、長期間働けなくなった時の収入減のリスクにも備える就業不能保険も確保する。 ・女性は、妊娠や出産によるリスクがあるため、早めに医療保障の確保をする。また、男性に比べて「がん」のリスクが若いうちでも高いことを知っておく必要がある。 20代は他の世代に比べて必ずしもリスクは高くありませんので、まずは必要最低限の保障から用意していき、結婚や子どもの誕生を機に、追加での加入を行っていくのが効率のいい方法です。そのため、最初に少額保障を確保する時には将来的にも無駄にならない保険を選びましょう。 とくに若いうちは保険料が安く済みますので終身タイプの医療保険は早めに加入しておくことで、将来に渡って保険料が低いまま継続できるメリットを得られます。 その他の年代はこちらから ■【50代の生命保険】セカンドライフに向けた保険選び ■【40代の生命保険】備えたいリスクと保険選びのポイント■【30代の生命保険】充実した30代の備え こちらの記事もおすすめです ■生命保険を複雑にしている要因?主契約と特約の疑問をQ&A形式で解決! ■生命保険を見直すときに注意すべきポイント■生命保険の受取金にかかる税金の扱いについて。一時所得として所得税がかかるケースとは?■今更人に聞けない、保険、株式、債券の違い~メリット・デメリット大公開~ ■もう迷わない!医療保険と生命保険の違い…

【30代の生命保険】充実した30代の備え
30代は、体力・実力ともに充実し、何事にも頑張れる時期です。仕事では少しずつ責任が重くなってきたり、やりがいを感じながら取り組む人が多いですね。プライベートでは、結婚や出産など家族を持つ人が多い世代です。 とはいえ、人生の中で非常に輝く時期と言える30代にも、リスクはつきもの。30代に多いリスクをよく理解し、必要となる保障を効率よく備えましょう。 1. 30代に多いリスクとは 1-1. 病気のリスク(入院) (出典)平成29年患者調査(厚生労働省) 30代男性は、1位が「精神及び行動の障害」です。これは、全年齢とも入院理由の1位となっていますが、20代に比べて人数も増えています。 30代の女性は、1位が「妊娠,分娩及び産褥」による入院です。2位の「精神及び行動の障害」については20代に比べると人数が2倍以上に増えています。そして3位には「新生物<腫瘍>」とありますがこれは「がん」のことです。 がん罹患率は年齢と共にアップしていくのが一般的ですが、下図のように女性特有のがんの場合は30代から、とくに「乳がん」において30代で罹患率が急上昇しています。 (出典)国立がん研究センター対策情報センター「がん登録・統計」2014年度より 1-2. 病気のリスク(死因) 30代の男女別の死因について5位までを見てみると、「自殺」と「がん」による死因が上位にきています。男性は「心疾患」 、女性は「女性特有のがん」のリスクが高くなってくる年代です。 (出典)平成29年人口動態統計(厚生労働省) 2. 30代の保険選び 2-1.【30代・独身】の保険選び 30代独身の場合、病気やケガをした時に生活への影響が最低限ですむように保険を選びます。医療保険、けが病気働けなくなったときの収入減に備える就業不能保険、そしてがんなど生活習慣病のリスクも徐々に高くなる時期です。 2-1-1.男性の場合 医療保険と就業不能保険を中心に、がんなど生活習慣病に備えた保障を確保しましょう。死亡保障は少額保障か、老後の資産形成にもつながる終身保険もいいでしょう。 2-1-2.女性の場合 女性は女性特有の病気に備えた医療保険やがん保険で保障を確保しましょう。女性の場合、妊娠中は加入できる保険商品が限られていたり、加入時に条件や制限が付いたりする場合がありますので早めの保障の確保を心がけましょう。 2-2.【30代・結婚した時】の保険選び 結婚をしたら、保険選びは相手のことを考えて、もしものときに家族の生活を守るということを目的に選びます。医療費の負担だけではなく、入院や手術で働けなくなり収入減となったり、万一死亡したりしたときに、家族の生活を維持するためにどういう保障が必要なのかを考えてください。 2-2-1.男性の場合 近い将来に子どもが産まれる人は、子どもも含めた家族のリスクに備える死亡保険を確保してください。また保険料は年齢が上がるほど高くなりますので、なるべく早めに必要なものを確保してしまうことも有効です。医療保険、がん保険のほか、働けないリスクに備える就業不能保険も準備しましょう。 2-2-2.女性の場合 女性の場合、妊娠してからでは希望する保険に加入できないという場合もありますので、なるべく早めに各種の保険を確保することがポイントです。女性専用の医療保険やがん保険などを中心に、共働きの人は就業不能保険も確保します。 2-3.【30代・子どもがいる場合】の保険選び 30代は、小さな子どもがいる人が多い年代でもあり、高額な死亡保障が必要な時期です。とくに共働きの場合は、夫婦それぞれ自分がもしものときの医療費や収入減という影響があること以外に、子どもの面倒を見る配偶者の仕事にも影響があり、さらに収入減となるリスクがあることを考慮する必要があります。 また、もしものときに子どもの面倒を見てくれる人がいるかどうかでかかる費用が異なります。自分たちの環境に合わせてシミュレーションし、必要となる保険を選ぶことで、無駄を避けることに繋がります。 2-3-1.男性の場合 子どもが小さいほど高額な保障が必要です。死亡保障額は末子が0歳の時に一番高くなります。収入保障保険を活用して高額保障を確保しましょう。就業不能保険(収入減に備える保険)やがんにも備えてください。子どもの将来に備えて学資保険の活用も有効です。 2-3-2.女性の場合 女性の場合は、入院や手術など万一の時に、近くに子ども面倒を見てくれる人がいるかなど、自分の置かれた環境によってかかる費用に大きな違いが生じます。こうしたマイナスとなる分を考慮して保険を選びましょう。 例えば、長期的な治療による収入減には就業不能保険が有効です。短期的なものについては医療保険を充実させるという方法もあります。また、女性特有のがんにも備える必要があります。 3. 30代の生命保険選びのポイント ・医療保険は男女ともに必須。女性は女性用の医療保険も活用する。 ・女性は早めにがんに備えた方が良い。男性も生活習慣病リスクを視野に入れる時期。 ・ 子どもがいる人は責任が重くなる世代。高額な死亡保障の確保には収入保障保険が有効。 ・独身の人は、少額の死亡保障と老後の資産形成にも役立つ終身保険を活用すると良い。 ・結婚して子どもがいる人は、死亡保険や医療保険に加えて、長期間働けなくなった時の収入減のリスクにも備える就業不能保険も確保する。 30代は、がんなど生活習慣病のリスクが少しずつ高まってくる時期です。女性の場合は「出産」と「がん」のリスクが両方ともありますので、女性向けの医療保険やがん保険の活用もおススメです。 男性は、小さな子どもがいる人の場合、自分が万一のときに家族が路頭に迷わないように保険を選ぶことを意識してください。責任の重くなる30代。きちんと準備をしておくことが重要です。 その他の年代はこちらから ■【50代の生命保険】セカンドライフに向けた保険選び ■【40代の生命保険】備えたいリスクと保険選びのポイント■【20代の生命保険】20代にはどんな保険が必要? こちらの記事もおすすめです ■生命保険を複雑にしている要因?主契約と特約の疑問をQ&A形式で解決! ■生命保険を見直すときに注意すべきポイント■生命保険の受取金にかかる税金の扱いについて。一時所得として所得税がかかるケースとは?■今更人に聞けない、保険、株式、債券の違い~メリット・デメリット大公開~ ■もう迷わない!医療保険と生命保険の違い…

【40代の生命保険】備えたいリスクと保険選びのポイント
40代は人生の折り返し地点と考える人もいるのではないでしょうか。人生100年時代と考えるとまだ半分もいっていないのですが、心身ともに様々な変化が出てくる年代でもあります。 健康の面では生活習慣病のリスクが一気に高まります。生活の面では、子どもがいる家庭では出費がかさむ時期になってきている人もちらほら。 また、自分たちの親世代も高齢になり介護や自分たちの老後のことも気になり始める時期です。このように仕事もプライベートも変化の多い40代のリスクについて見ていきましょう。 1. 40代に多いリスクとは 40代はどんなリスクが潜んでいるのでしょうか。 1-1. 病気のリスク(入院) 若い頃は病気なんて無関係と思っていたバリバリの体育会系の方でも流石に40代になると体力の衰えなどを感じ始める人も多いのではないでしょうか。 それでは40代の人がどのような理由で入院をしているのか、厚生労働省のデータから実際の数値を見てみましょう。 ※傷病の種類は全部で20種ありますが、そのうちの上位5位までを、多い順に順番に一覧にしています 。 (出典)平成29年患者調査(厚生労働省) 40代の方の入院理由の一位は男女共に「精神及び行動の障害」です。その人数も30代の時より2倍程増えています。40代になると、仕事も責任あるポジションを任されるなどプレッシャーがかかる場面も増えるのが原因でしょうか。 家庭でも子供の進路など悩む場面も多くなりますよね。休む時はしっかり休むなどストレスを溜めないように心がけることも大切ですね。 40代の女性で気になるのは、2位の「新生物<腫瘍>」、つまり「がん」です。とくに30代から40代にかけて女性特有のがんのリスクが急上昇します。 1-2. 病気のリスク(死因) 40代の死因の1位は「がん」です。そのほかにも心疾患や脳血管疾患など生活習慣病による死亡も増えてきます。日頃から規則正しい生活を心がけ生活習慣病にならないように健康に気を配りましょう。 (出典)平成29年人口動態統計(厚生労働省) 2. 40代の保険選び 40代の保険選びについて状況別に解説していきます。 2-1.【40代・独身】の保険選び 独身の人は、自分が病気やケガをした時に「自分自身が困らないために」という観点で保険を選びます。病気のリスクなどが高くなる年代ですので、しっかりと保険で備えておくことが大切です。 具体的には、医療保険とがん保険などの病気に対することはもちろん、長期に療養がひつような重い病気やケガで一時的に働けなくなった時の収入の補填という観点でも備えることが必要です。 また、老後に備えて資産形成に保険を活用できます。特に海外では資産形成にぴったりな保険も多くいので積極的に情報を得ることをお勧めします。 2-1-1. 男性の場合 医療保険とがん保険、就業不能保険を中心に万全の保障を確保し、死亡保障は老後の資産形成にもつながるような貯蓄性や運用性のある、終身保険や変額保険などの活用もいいでしょう。個人年金保険も上手に活用しましょう。 <必要な保障>(太字は優先すべき保険) 2-1-2. 女性の場合 女性特有のがんの罹患率が高まる時期です。女性向けのがん保険や医療保険を活用しましょう。また重い病気や長期的な継続治療による収入減に備えて就業不能保険も自分を守る保険となります。老後に備えた貯蓄性のある保険(終身保険や個人年金保険など)も活用してください。 <必要な保障>(太字は優先すべき保険) 2-2.【40代・夫婦】の保険選び 夫婦ふたりや、パートナーとの生活においての保険選びは、もしものときに、「相手の生活への影響や負担を最小限にすること」を目的に保険を選びます。また老後生活のことも視野に入れて資産運用することも重要です。 2-2-1. 男性の場合 生活習慣病に備えた医療保険やがん保険で備え、死亡保険や就業不能保険は、家族全体の収入をみて不足する分を確保しましょう。資産形成にもつながるような終身保険や変額保険、個人年金保険も上手に活用しましょう。 <必要な保障>(太字は優先すべき保険) 2-2-2. 女性の場合 40代でリスクがピークとなる女性特有のがんのリスクに万全に備えましょう。医療保険やがん保険と共に、共働きの人は就業不能保険を、また老後に向けての資産形成に終身保険や個人年金保険なども活用しましょう。 <必要な保障>(太字は優先すべき保険) 2-3.【40代・子どもがいる場合】の保険選び 40代は、子どもの成長と共に高額な学費がかかる時期に差し掛かり、支出が収入を上回るといったことも起こる時期ですので、保険を見直すことも有効です。 例えばマイホームを購入し住宅ローンを支払っている人は、住宅ローンに付帯された団体信用生命保険がありますので、一般の死亡保険を減らすことも検討しましょう。共働きの場合は夫婦ともに家計を支えている立場となりますので、どちらに万一のことがあっても家族に与える影響が大きいため、それぞれの必要保障額を算出してしっかり備えましょう。 2-3-1. 男性の場合 子どもの成長と共に、死亡保障額を下げることも検討しましょう。その分、生活習慣病への備えや、就業不能保険(収入減に備える保険)なども備えてください。また、老後の資産形成についても視野に入れる時期です。子どもが社会人になったらすぐに資産形成に着手できるよう情報を集めておきましょう。 2-3-2. 女性の場合 40代は女性特有のがんのリスクについて万全に備えましょう。医療保険やがん保険と共に、共働きの人は就業不能保険と死亡保険を、また老後に向けての資産形成も視野に入れておきましょう。 3.…

【50代の生命保険】セカンドライフに向けた保険選び
50代は、老後に向けた生活設計を具体的に考え実行していくべき時期であり、多くの方がセカンドライフの生活に対する不安を感じていらっしゃるようです。 健康面では生活習慣病のリスクが更に高まる時期でもあります。。そんな50代の生命保険選びは、どのような選び方があるのでしょうか? 1. 50代の保険選び 50代は、セカンドライフのことを考えた保険選びをする必要があります。 1-1.【50代・独身】の保険選び 以下の表を見ると、 50代の入院理由は男女共に「精神及び行動の障害」が1位、死因は がん が多いことがわかります。 50代の死因の1位は悪性新生物<腫瘍>、これは「がん」のことです。心疾患や脳血管疾患など、生活習慣病による死亡も上位にきているのが特徴です。 50代独身の人は、今後ますますリスクが高まる がん などの生活習慣病への備えを、一生涯に渡って確保することを考え保険を選ぶことが基本ですが、 将来に渡って保険料の支払いが続くものは、老後も支払い続けられるのかを再確認しましょう。一定年齢で保険料支払いが満了する保険への見直しも有効です。 また、一番の稼ぎ時でもありますので、無駄遣いに走らないように、老後の資産形成に向けて計画的な積み立てや投資にも保険を活用することもおススメです。 50代独身の人の保険選びは、医療保険とがん保険は一生涯タイプがおすすめです。そして老後の資産形成にも活用できる、終身保険や個人年金保険、また投資性のある変額保険なども活用するといいでしょう。 1-2.【50代・夫婦】の保険選び 夫婦ふたりの生活の場合、保険選びは、ふたりの生活を守ることと、老後に向けた必要保障の確保を目的に選びます。 生活習慣病に備えて、医療保険やがん保険をしっかり確保してください。終身タイプの保険がおすすめですが、将来的にも保険料の支払いが続くものについては、先々のことも考えて予算を取りましょう。 また、老後の資産形成を計画的に行うため、終身保険や個人年金保険、変額保険なども上手に活用しましょう。 1-3.【50代・子どもがいる場合】の保険選び 50代は子どもが社会人へと旅立って行く時期を迎える人も多いでしょう。このライフステージでありがちなのが、これまでの節約生活の開放感からくる浪費です。 老後への備えをしっかりと本腰を入れて行う時期でもありますので、注意しましょう。 子どもが社会人になったら保険を見直す時期です。50代は生活習慣病に備える医療保険やがん保険の終身タイプの保障を確保し、将来にわたって保険料の支払いが続く商品の場合は今のうちに一定年齢で払込が満了する保険への見直しを検討してもいいでしょう。 死亡保険については、子どもの成長と共に高額な保険は不要となりますので、その分を老後の資産形成にシフトします。貯蓄性のある終身保険や個人年金保険、投資信託のような変額保険なども上手に活用してください。 <50代で必要な保障>(太字は優先すべき保険) 2. 50代の生命保険選びのポイント ・男女ともに、がんなどの生活習慣病のリスクに十分備える必要がある ・医療保険やがん保険は一生涯タイプがおすすめ ・子どもの成長と共に、高額な死亡保険は不要となるため、その分を老後の資産形成に役立つ保険などに回すように心がける ・計画的に資産形成に取り組んだ方が良い 子どものことがひと段落する頃、次はご自身の健康への備えや老後資産の形成について考える世代です。より安定した老後を迎えるための準備を始めていきましょう。 その他の年代はこちらから ■【40代の生命保険】備えたいリスクと保険選びのポイント ■【30代の生命保険】充実した30代の備え ■【20代の生命保険】20代にはどんな保険が必要? こちらの記事もおすすめです ■生命保険を複雑にしている要因?主契約と特約の疑問をQ&A形式で解決! ■生命保険を見直すときに注意すべきポイント■生命保険の受取金にかかる税金の扱いについて。一時所得として所得税がかかるケースとは?■今更人に聞けない、保険、株式、債券の違い~メリット・デメリット大公開~ ■もう迷わない!医療保険と生命保険の違い

もう迷わない!医療保険と生命保険の違い
保険にはいろいろな種類がありますが、「医療保険」や「生命保険」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?この2つの特徴について理解していなかったり、混同して考えていたりする方は少なくありません。 万が一の際に必要な保障が受けられないといったことのないよう、それぞれの保険に加入するとどんな保障を受けられるのか、正しく理解しておきましょう。 1. 医療保険と生命保険の違いは? 両方の特徴を端的に言うと 、病気やけがのリスクに備えるのが医療保険で、死亡時のリスクに備えるのが生命保険となります。 2. 医療保険とは 対象となる方が特定の病気やケガをしたときに、給付金を受け取れるのが医療保険で多くの人が抱える不安の備えになります。 2-1. 医療保険の種類 医療保険と一言にいっても種類はさまざまです。細かくは多くの種類がありますが、はじめに以下の2種類についておさえておくとよいでしょう。 医療保険主な保障には「入院給付金」と「手術給付金」の2種類があります。入院給付金は入院1回あたりの支払限度日数と通算の支払い限度日数が決められています。主契約にプラスして、先進医療や三大疾病、通院などを保障する特約を付加することも可能です。 がん保険がんになった場合に給付金を受け取れる保険です。商品によりさまざまで、がんと診断されたら一時金で、がんで入院したら入院日数分、がんの手術を受けたらその回数分など、保険商品により異なります。また、最近では医療の進歩により通院による抗がん剤・放射線治療を行うケースが増えています。そういったがん特有の治療もカバーすることができます。 2-2. 医療保険の種類の違い 2-2-1.「終身型」と「定期型」の違い 一生涯保障を得られる終身型と、一定期間だけを保障する定期型に分けられます。終身型は加入時からずっと保障内容も保険料も変わりません。一方で、定期型は決められた保険期間について、その時の年齢に応じた保険料を支払います。若い時には保険料は低めですが、更新する度に金額が上がります。 2-2-2. 「掛け捨て型」と「貯蓄型」の違い 掛け捨て型は、病気やけがを保障する機能はありますが、途中で解約しても基本的にはお金が戻ってきませんが。保険料は割安で、軽い負担でいざという時に備えることができます。 貯蓄型は掛け捨て型の医療保険よりも保険料が大きくなる傾向が多いですが、一定年齢まで保険料を支払い続けると満期保険金を受け取れます。 現在販売されている医療保険のほとんどは掛け捨て型です。 3. 生命保険とは 生命保険は死亡または高度障害状態になった場合と生死に関わる保障のことをいい、種類もさまざまです。 3-1. 生命保険の種類 生命保険は大きく3つの分類があり、それぞれさらにいくつかの種類に分かれています。 3-1-1. 万が一の事態が起こったときに保険金が出る「死亡保険」 死亡保険とは、被保険者が死亡または高度障害になった場合に保険金を受け取れるタイプの保険です。以下のような種類があります。 定期保険死亡保険のうち、保障される期間が10年、20年、或いは60歳まで、65歳まで…という具合に定められている保険で基本的に掛け捨てです。 終身保険保障される期間が具体的な年数や年齢ではなく、保険の対象となる方が亡くなるまでという契約になります。 貯蓄機能があるため定期型と比較すると保険料は割高です。一生涯の保障を得たい人や保険とともに貯蓄も得たいという人の選択肢になります。 収入保障保険 定期保険の一種で、万が一のときに受け取れる保険金を一時ではなく、一定期間にわたり分割して受け取れる保険です。受け取れる保険金額は満期が近づくつれに減っていく効率的な保険です。 3-1-2. 所定の期間、生きていると保険金を受取れる「生存保険」 生存保険とは、被保険者が生存していた場合に保険金を受け取れるタイプの保険です。 個人年金保険あらかじめ決められた年齢から年金が支払われるタイプの保険で、年金を受け取る前に被保険者が死亡した場合、既払込保険料相当額の死亡給付金を受け取ることができます。 3-1-3. 生きていても死亡しても保険金を受取れる「生死混合保険」 生死混合保険とは被保険者が保険期間中に死亡または高度障害になった場合、満期まで生存していた場合のどちらでも保険金を受け取れるタイプの保険です。 養老保険 保険期間内に死亡または高度障害状態になると死亡保険金が支払われ、満期まで生存していた場合には死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れるタイプの保険です。 3-2. 生命保険のタイプの違いとは 次に、生命保険のタイプの違いについて確認していきます。ここでいうタイプとは、おもに保険の積立金の運用方法による分類となります。 定額保険 契約をした際に定めた保険金額や解約返戻金が、保険期間中ずっと一定のタイプの保険です。一般的な保険はリスクが低く、あらかじめ将来の受取金額の目途を立てやすいことが特徴です。ただし、保険金等の金額が決まっている分、インフレ(物の値段が上がりお金の価値が下がること)の影響を受けやすいという側面もあります。特に運用方法についてうたっていない一般的な保険は、ほぼこのタイプです。 変額保険 保険会社の運用実績によって、受け取る保険金額や解約返戻金が増減するタイプの保険です(ただし死亡・高度障害保険金は契約時の金額は最低保証)。保険料が割安であることや、インフレに対応できることがメリットです。ただし、運用実績が悪ければ保険金や解約返戻金は減少してしまうというリスクがあります。 外貨建て保険 契約者が払い込む保険料を、保険会社が外貨(米ドルやユーロなど)で運用するタイプの保険です。利回りが高いことや保険料が割安であることがメリットですが、逆に、為替リスクを被る可能性があることや、為替手数料が発生するというデメリットもあります。…

生命保険を見直すときに注意すべきポイント
生命保険は入っておけばそのままで良いというものではなく、見直しが必要です。 保険の見直し方法には、現在の契約を解約して新たな保険に加入し直す方法だけではなく、他にも複数の方法がありますのでより良い方法を上手に組み合わせて選ぶことが大切と言えます。 保険を見直す際に安易な解約をする前に知っておくべきポイントや注意点、見直しの方法などについて解説していきます。 安易な解約に注意!保険を見直す際の落とし穴 保険を見直す際に、これまでの保険契約を解約して新しい保険に加入し直す、ということがよくあります。新しい保険の方が、 今の医療事情や治療方針に合った保障内容を選ぶことができるなど、医療の進歩に合わせたものになっていますので古い契約を解約して見直しをする方が、メリットが高くなるケースも増えています。 しかし古い保険解約、新しい保険への加入にはいくつかの注意点が必要となりますので順番に見ていきましょう。 1-1. 無保険期間を作らないようにする 古い契約を解約して新しい保険に切り替えるとき、その間に空白期間があると、もしもその間に保険金支払いの事由が発生しても保険金が支払われないだけでなく、健康状況次第では加入審査に通らず新契約に加入できなくなるという可能性も起こり得ます。 ですから解約して新しい保険に加入し直す場合には無保険期間を作らないように注意してください。 まずは新しい契約を申し込んで、告知書での健康状態の告知や、医師による診査などを行い、保険契約が正式に成立するまで待ちましょう。 新しい契約の成立を確認してから、古い契約を解約するようにしてください。 申込書を書いただけ、診査を受けただけでは契約は成立していませんので注意しましょう。 新しい保険の契約後の解約となると、保険料の支払いが二重になってしまう期間もあるかもしれませんが、保障がない期間を作らないためにも解約は慎重に行ってください。 1-2. がん保険の見直しは待ち期間を考慮 がん保険には保障が開始されるまでに時間がかかるという特徴があり、多くの場合は加入してから90日または3か月以内に発症した場合は給付しない、とする決まりがあります。こうした、保険契約後の保障のない期間を免責期間と言います。 他の保険と違う独自の免責期間があることに十分注意してください。 なお、同じ保険会社のがん保険の場合、この免責期間なく切り替えが可能という商品もありますの詳しくは各保険会社に確認ください。 1-3. 将来の受取金の違いを比較する 貯蓄性のある保険を解約して新しい保険に加入し直す場合には、将来受け取る金額の違いについてよく確認しください。日本の保険は古い契約ほど予定利率が高いため、その分受取額が多くなります。安易な解約で大きな損失となる場合もありますので注意してください。 2. 保険を見直す方法 今入っている生命保険が本当に必要なのか、もっと安くできないかなど、加入中の保険について不安になるときがありますよね。でも、あわてて見直すのは間違いの元となることもあります。 安易に解約せず現在の契約内容を確認し、今後どんな保障が必要になるか洗い出してみましょう。 現在加入している契約がご自分に対応しなくなった場合、現状に沿ったものに変更するための 以下の見直し方法があります。 2-1. 保険料を安くしたい・保障を減らしたいとき 2-2. 保障を増やしたいとき 2-3. 保険料の支払いをやめたいとき 3. まとめ:生命保険を見直す際はプロに相談 生命保険の見直しの注意点についてまとめました。安易な見直しをすることがデメリットとなる場合もありますので、慎重に判断することが重要です。専門的な知識も必要なため、お悩みの方はお気軽にご相談ください。 〇無保険期間をつくらないよう新しい保険が成立するまで古い契約を解約してはしないこと 〇今の保険を解約して新しい保険に加入する方法以外にも選択肢があります。安易に解約に走らないよう注意してください。 現在の契約内容を確認し、今後どんな保障が必要になるか洗い出してみましょう。 〇見直しには専門的な知識も必要なため、ファイナンシャルプランナー相談してみるといいでしょう。