香港では日本以上にキャッシュレス決済が進んでおり、香港駐在、長期滞在の際にはさまざまなキャッシュレス決済サービスを使いこなすことで現地での快適な暮らしにつながります。
香港でキャッシュレス決済サービスを利用するにはビザ取得後に身分証明書(香港ID)の取得を含めた事前準備が必要です。
この記事では、香港で主流のキャッシュレス決済方法と、利用に必要な手続きについて詳しく解説します。
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1.香港ではキャッシュレス決済は利用可能?
香港は、キャッシュレス決済がかなり普及している地域です。
2021年時点での主要国のキャッシュレス決済導入率をまとめた「日本のキャッシュレスの現状と目標」経済産業省商務・サービスグループキャッシュレス推進室)によると、中国の普及率は77.3%と公表されています。
さらに別の調査では、18歳~64歳までの香港市民のうち、98%が何らかのキャッシュレス決済を日常的に利用しているというデータもあり、特に交通系ICカードが使いやすく人気があります。
香港で長期間暮らす際には、キャッシュレス決済を使いこなすことで快適に生活ができます。
1-1.香港のキャッシュレス決済普及率は98%
前述の通り、香港市民のキャッシュレス決済利用率は98%です。
特に「八達通(オクトパスカード)」という交通系ICカードは、香港市民のほぼ全員が所有しており、公共交通機関はもちろんのこと、日常の買い物など、さまざまな場面で利用されています。
ここからは、香港でのキャッシュレス決済について、詳しい内訳を見ていきましょう。
1-2.キャッシュレス決済の内訳
香港で利用できるキャッシュレス決済手段は次の通りです。
電子マネー | ・オクトパスカード ・AlipayHK ・WeChat Pay HK |
クレジットカード | ・VisaとMastercard ・JCBとアメリカン ・エキスプレス(AMEX) |
デビットカード | ・HSBCやWiseのデビットカード |
日本では聞き慣れない決済手段も多くありますが、使用方法はほとんど変わりません。
香港ではクレジットカードの普及率も高く、カードを1枚以上持っている人の割合は71.6%に達しています。
現地ではコンビニのガム1個でもクレジットカードで支払うのが一般的なので、滞在の際はクレジットカードを1枚は持っておいたほうがスムーズでしょう。
オクトパスカードは非接触型ICカード、AlipayHKはQRコード決済に対応したシステムです。
1-3.現金しか使えないエリアもある
香港では、クレジットカードや電子マネーが広く利用されていますが、現金しか使えないエリアも存在します。
特に、地元の食堂や乾物街、市場などは現金払いが一般的です。一部のタクシーでもキャッシュレス決済に非対応の場合があります。
観光の際には、少額の現金を持っていると安心です。
2.香港で利用できる2大キャッシュレス決済サービス
香港で主流となっているキャッシュレス決済は以下の2つです。
- Alipay HK
- WeChat Pay HK
それぞれの特徴や注意点を見ていきましょう。
2-1. 「Alipay HK」の特徴
Alipay HKは、中国のアリババグループが提供するデジタル決済サービスです。香港市場に特化しています。
- 日本円でのチャージが可能(上限約50,000円:3,000HKD)
- 支払いオプションが豊富
- 公共料金の支払いも可能
- 観光向けのアカウント開設が可能
- クロスボーダー決済
クロスボーダー決済とは、香港だけでなくシンガポールや中国本土でも利用可能なサービスです。同じプラットフォーム上で決済処理を行うため、現地通貨の両替の手間を省けます。ただし、より多くの機能を利用するには「香港身分証明書」が必要です。
2-2. 「WeChat Pay HK」の特徴
WeChat Pay HKは、多用途のモバイル決済プラットフォームです。中国の「テンセント」が提供しています。
- 香港ドルでのチャージが可能
- クレジットカードや銀行口座からチャージできる
- QRコードスキャンで支払が完了
- 国際送金サービス「We Remit」を提供
日本の銀行口座などから直接チャージすることはできないため、チャージを行うためには中国の銀行口座を解説する必要があります。
2-3.中国国内で利用するなら「WeChat Pay HK」がおすすめ
中国国内を含め、香港で長期間滞在するなら「WeChat Pay HK」のインストールがおすすめです。
「WeChat Pay HK」はもともと中国国内向けに特化したアプリであり、香港と中国本土で同じアプリを使って決済できるため、エリアを気にせず利用できます。
3.キャッシュレス決済の利用に必要な香港身分証明書の取得方法
香港でキャッシュレス決済を利用するには、香港身分証明書(香港IDカード)が必要です。
このカードは、香港に到着または年齢到達から30日以内に申請しなくてはなりません。
具体的な申請手順を解説します。
取得に関しては、所属企業やビザ手配の会社に確認しても良いかと思いますが、就労ビザなどを取得してからとなりますので、忘れないようにしてください。
3-1.Webでの事前予約
香港IDカードの申請には、オンラインによる事前予約が必要です。
香港政府の公式ウェブサイトからパスポート番号と生年月日を入力し、申請日時と場所を選択することで予約が完了します。
3-2.香港移民局にて申請用紙を取得
申請を予約したら、予約した日時に香港移民局窓口でIDカード申請用紙を受け取りましょう。
申請用紙は、事前にダウンロードして記入することも、現地で取得することも可能です。
3-3.必要事項を記入し窓口で提出
申請用紙に必要事項を記入できたら、窓口で提出します。
申請書を提出する際は、パスポートや予約確認書の持参が必要です。
3-4.カード用の写真を撮影し指紋を登録
申請手続きの一環として、窓口で写真撮影と指紋登録が行われます。
香港IDカードは大切な身分証明書のため、取得には厳重なハードルがもうけられているのです。
3-5.控えを受け取る
手続きが完了すると、IDカード受領日が記載された控えが発行されます。
控えは、後日IDカードを受け取る際に必要となるため、大切に保管しましょう。
3-6.カードは後日受け取る
IDカードは通常、申請から約2〜3週間後に指定された場所で受け取ります。
控えに記載された受領日に必ず窓口を訪問し、IDカードを受け取ってください。
4. 香港はキャッシュレス決済が便利に使える
本記事では、香港で主流のキャッシュレス決済サービスと香港身分証明書の取得方法について解説しました。
キャッシュレス化が進む香港では、快適に過ごすためにキャッシュレス決済サービスの利用がおすすめです。
なかでも「WeChat Pay HK」は、観光客でも比較的利用しやすいサービスだと言えるでしょう。
しかし、香港でのキャッシュレス決済利用にはまず、香港身分証明書(香港IDカード)の取得が必要です。さらに、香港IDカードの取得には事前予約や必要書類の準備など、複雑なプロセスがあります。そもそも銀行口座の開設や、各種金融プラットフォームに登録するときなど、それ以外にも香港居住者である証明となる大事なカードです。必ず取得してください。
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