世界中どこでも保険業界ではよくある話ですね。保険の種類や加入目的にもよりますが、一般的に保険契約は長期(場合によっては一生涯)にわたって継続します。
ですが、営業職員や代理人の退職・廃業などで、契約期間中や更新時に加入時に相談に乗ってもらった担当者が変わるということはよくあることです。
香港で保険に加入している日本人にとってその後の契約管理や日本人担当者に相談できる環境が突然なくなるというのは大きな不安を感じるものでしょう。
香港では、1社専属の営業職員が多い日本とは違い、代理店や保険仲立人(ブローカー)を通して加入するのが一般的で、安心して相談できる代理店やブローカーに変更したいと考える人もいるかもしれません。
本記事では、香港の保険代理店・ブローカーの現状紹介とともに、契約途中で別の代理店や保険仲立人への変更が可能かどうかについて解説します。
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香港における保険代理店・ブローカーの現状
保険に加入する場合、一般的な加入経路は「保険会社の営業職員」「保険代理店(エージェント)」「保険仲立人(ブローカー)」の3つがあります。これは日本でも香港でも似通っていますが、香港では日本と違って保険エージェントあるいはブローカーを通して加入する方が多い傾向にあります。
というのも、詳しくは後述しますが、保険会社に属する営業職員の場合、その保険会社の保険商品のみしか提案できません。しかし、保険代理店やブローカーの場合、複数の保険会社の保険会社の商品のなかから加入者のニーズや資産状況等に最も適すると思える保険契約を提案することができます。
このシステムはとくにお目当ての保険会社や保険商品がない方々にとっては「自分に合う保険に出会いやすい」メリットがあります。香港では生命保険会社が53社、損害保険会社が87社、生損保複合保険会社が18社(2024年3月31日現在)と多くの保険会社がありますから、どの保険を選べば良いかわからないという方々にも助かりますね。
保険代理店・ブローカーの数が多い香港
保険代理店やブローカーを通して加入する人が多いからか、代理店やブローカーの数が多いからこれらを通した保険加入が多いのかは分かりませんが、実は香港では保険代理店およびブローカーも多いのが現状です。
香港で保険業界の規制を監督する保険業監管局(Insurance Authority)によると、2024年3月31日現在、認可を受けている保険代理店およびブローカーは以下のとおりとなっています。
法人代理店 | いわゆる日本の乗合代理店、最大3社の保険会社と提携している。 | 1,673社 |
個人代理店 | 保険会社の営業職員、専業代理店として基本的に1社の保険会社に所属しトレーニングを受ける。 | 78,857名 |
ブローカー | 保険プロフェッショナル、専門家として顧客の代わりに最適な保険プラン、資産運用ソリューションを提供する。複数の保険会社の商品を手配できる。 | 808社 |
本来、もう少し細かい分類があるのですが、大きい括りで表現すると上記の表の様になります。このような香港の保険業界事情を見ると「どの保険会社の保険に加入するか?」はもとより「どこ経由で保険に加入するか?」の選択に迷ってしまいそうですね。
以下、どこ経由で保険加入するのが最適な選択なのかを、大事な点から順番にお伝えしていきます。
保険代理店やブローカーを変更することはできる?
どこから保険に加入するかを検討する際は、ニーズに適する保険を提案してくれることはもちろんですが、加入後にも安心して手続きを依頼できたり、契約見直し・追加等の相談をできたりといったことも大切です。
しかしながら、信頼できる人、保険会社から加入したとしても、契約期間中や更新時に担当者の退職・廃業などで、加入時に相談に乗ってもらった担当者がいないということもあり得ます。そうなると最悪で、資産運用、契約の維持管理において大変ストレスの多い事態となってしまいます。
何がそんなにストレスかと言いますと、契約時点では日本人担当者だったのが、その方の退職、会社の廃業などによって、あなたの契約がその他大勢(ここでは香港人)の契約と同様に、現地の人が担当として配備される可能性が高くなります。
そうなると、ちょっと聞きたいことも英語か広東語など母国語での対応をしてもらえない事になり、運用状況そのものより、やり取りにストレス、不安を感じてしまう状況となる様です。
弊社にてご契約中のお客様は基本的に日本帰国後も全て日本語で、我々にて対応させて頂いておりますが、最近よく弊社以外でご契約された方からもご相談があり、日本人担当者が辞めてしまったとの事で、契約の面倒を見て欲しい・・・とのご要望を頂くこともあります。
それこそ「どこ経由で保険に加入したのか?」次第でお断りしないといけない事象もあります。このような事にならない様に、事前に十分備えて保険代理店やブローカーの変更可否を知っておくと良いでしょう。
結論から言うと、以下のとおり変更できる場合とできない場合があります。
- 保険代理店 → 保険代理店:○ 変更可能です。ただし日本語サポートは要確認
- ブローカー → ブローカー:○ 変更可能です。ただし日本語サポートは要確認
- 保険代理店 → ブローカー:× 変更不可能です。外部翻訳サービスを要活用
- ブローカー → 保険代理店:× 変更不可能です。外部翻訳サービスを要活用
つまり、別の代理店(仲介者)へ変更はできるけれども、加入したのが保険代理店であれば別の保険代理店へ、加入したのがブローカーであれば別のブローカーへ変更することができます。一方、保険代理店をブローカーへ、またはその逆の変更はできません。
加入時に保険代理店やブローカーを選ぶ際、将来的な変更を見込んで選択するというのは日本ではあまりないことかもしれません。しかし、香港で保険に加入する際にはこういったことも意識しておくのがおすすめです。
せっかく、海外でスタートする(した)資産運用ですので継続的にコンタクトが取れ、会社として運営しているブローカーなどを選択いただいた方が良いでしょう。
保険代理店と保険仲立人(ブローカー)の共通点と違い
保険代理店とブローカーをまたぐ変更ができないのはなぜかと疑問に思う方もいるかもしれません。実は、これら二者には保険商品を取り扱うという共通点もありますが、実はお客様との立ち位置に大きな違いがあるからなのです。
共通点は、前述したように一般的には両者とも取り扱う保険会社を一社に絞らず、複数の保険会社と取引していることです。また、両者とも保険会社と契約者の間で仲介役として、保険提案やアドバイス、手続きサポートなどを行います。
しかしながら、仲介の役割において両者では大きな違いがあります。保険代理店は、あらかじめ代理店契約を締結している保険会社から委託を受けて顧客に保険提案・募集を行います。つまり、保険代理店は保険会社の代理人という立場です。
一方、ブローカー(保険仲立人)は、顧客の委託を受けて保険会社と契約条件や引き受けの交渉をし、最適な保険を手配します。常にお客様の立場で考え、行動する役割を担います。つまり、ブローカーは顧客の代理人という立場となります。
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香港での保険加入のご相談は110香港へ
保険会社も、保険代理店・ブローカーも数多い香港では、どこに保険の加入相談をするかの検討がまず大切なことです。検討する際には、保険代理店は保険会社の代理、ブローカーはお客様の代理という役割の違いを考慮するといいでしょう。また、保険代理店同士、またはブローカー同士であれば変更可能であることも考慮に入れておくといいでしょう。
ただし、どこで相談する場合でも、最初に相談に乗ってくれた担当者が加入後にいなくなることもあるかもしれません。貯蓄保険や年金保険など、契約が長期にわたるような保険だとなおさらです。このような場合には、お客様の代理として、お客様の立場で相談、保険管理、手続きサポートをしてくれるブローカー(保険仲立会社)を選ぶのもおすすめです。加入当時の担当者が仮に退職したとしても、後継の担当者が責任を持ってサポートしてくれるでしょう。
110香港は、香港に拠点を置く日系ブローカーとして、高い実績と多くの社員数を誇っています。お客様の立場で保険の提案、保険会社との交渉をするだけでなく、お客様の大切な保険契約、資産のために責任を持って加入後のサポートを行います。
これから保険の加入を検討される方はもちろん、すでに保険に加入されている方、今後の管理に不安を感じる方もぜひご相談ください。なお、現在、保険代理店(保険会社の営業スタッフなど)で加入されている方は弊社(ブローカー)への変更は基本的にお受けできませんが、今後の保険管理等においてご相談いただければ外部翻訳サービスのご紹介等含め、面談を承ります。まずは110香港へお気軽にご連絡ください。
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海外資産運用のご相談は、『insurance110(ワンテン)』グループへ
1998年に香港で金融サポートを開始した「insurance110グループ」では、これまで世界4カ国・11拠点で、7,000名以上の海外在住日本人のサポートを行ってまいりました。香港保険管理局(ライセンス番号:FB1667)に登録された正規代理店としての強みを活かし、500種類以上の保険商品・資産運用商品の中から、経験豊富なフィナンシャルアドバイザーが、海外資産運用のきっかけづくりをサポートします。
- 海外での資産運用が初めてで少し不安
- 今の資産運用状況についてのアドバイスが欲しい
- iDeCo/NISAや老後の年金について知りたい
といった疑問をお持ちの方や、資産運用のデメリットもしっかり把握したいという方は、ぜひお気軽に「insurance110香港」までご相談ください。資産運用の成功に向け、出口戦略に至るまで長期にわたる永続的なサポートをお約束します。
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