
海外生活をするうえで心がけておきたいことのひとつが、健康面で不調を感じたときのことです。医療機関のシステムや公的保険制度は国ごとに全く異なり、国によっては病気になってもすぐに診てもらえなかったり、高額な医療費を支払わなければならなかったりする場合があります。とくに香港ではその傾向が強く、民間保険会社が提供している健康リスクに備えるための保険への加入が求められます。
香港以外のアジア各国、例えばタイや韓国などからも、高額な医療費に備えるべく香港プランを探しに来る方もいらっしゃるようです。
この記事では、弊社110(ワンテン)が取り扱う香港の保険商品のなかから、健康リスクに備えるための医療・重大疾病保険商品を3つ選んで紹介します。ぜひ、皆さまにとって最適な保険商品を見つけ、安心して香港生活を送れるようになるための参考にしてみてください。
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1.概要
健康リスクに備えるためには、医療・重大疾病保険に加入しましょう。医療保険とは、病気やケガにより入院・通院や手術をした際などに、給付金(保険金)が支払われる保険です。また、重大疾病保険は、いわゆる三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)や八大疾病(三大疾病+5つの重度慢性疾患)など、重大疾病に罹患した場合に、治療や闘病中の生活のための給付金(保険金)が支払われる保険です。
日本では、一般的にこれらは別々の商品として提供されていますが、香港ではこれらを一体化させたような、軽度/早期の病気から重大な病気まで幅広くカバーされ、区分としては180種類の疾病に対応可能な保険商品が提供されています。
健康保険制度や高額療養費制度がない香港に住んでいると、医療システムの違いや医療費負担、医療に関する言葉など、さまざまな不安から、身体の不調を感じても医療機関に行くのをためらい、重症化してしまうリスクも考えられます。
医療・重大疾病保険に加入しておくことで、安心して医療機関にかかることができるでしょう。高価ながらも、日本語に対応している私立病院を選ぶこともできそうです。
医療・重大疾病保険の具体的な保障内容は、各保険商品によって異なりますが、ここでは健康リスクへの備えに適した保険商品を選ぶ際のポイントと、実際におすすめできる3商品をご紹介します。
2.医療・重大疾病保険商品の選定基準
医療・重大疾病保険のうち、ここで紹介する3商品は、以下の基準をもとに選定しました。
- 保障の幅が広いこと(保険でカバーされる疾病の種類が豊富)
- 重大疾病に対する保障が手厚いこと(複数の重大疾病に罹患した場合に、それぞれ給付金(保険金)が支払われる)
- 定額給付されること(実際にかかった医療費を支払うのではなく、一定額が支払われるため、闘病生活中の経済的保障にもなる)
- 保障期間が長いこと(長期にわたり保障される)
- 費用対効果のバランスが良いこと(保障金額と保険料のバランスが良い)
3.おすすめの保険商品3選
1-1. SunWell(サンウェル)/ サンライフ香港
【概要】
SunWellシリーズは、サンライフ香港社が提供している貯蓄型の特定疾病医療保険です。いわゆる三大疾病(がん、心臓発作、脳卒中)をはじめ、合計188種の疾病および38種の指定複雑手術がカバーされます。全188種の疾病のうち、71種の重大疾病は3グループに分けられ、グループごとに保険金の請求が可能です。
SunWellシリーズには3つのプランがあり、それぞれ保険金の請求可能回数や、無料で受けられるがん検診特典の回数、加入のしやすさなどが異なります。主な特徴は以下のとおりです。
- Advanced Care:過去に保険加入を拒否されたことがない方向け。5回までの無料がん検診特典あり。
- Supreme Care:家族の生計を担う方向け。基本保障に加え、追加保障あり。5回までの無料がん検診特典付き。
- Essential Care:がん予防に焦点を当てたい方向け。がんリスクに関する質問に回答することで、病歴があっても加入可能な場合あり。
【おすすめポイント】
- 心臓病や脳卒中など、重大疾病での治療経験がある方でも、加入できる可能性があります。
- がん・心臓発作・脳卒中の三大疾病間では、保険金請求に待機期間が設けられていないため、加入後まもなく発病が懸念される場合でも安心です。
- 保険金を請求しても、一定期間が経過すれば基本保障額が復活し、長期にわたって保障を受けられます。
- 貯蓄タイプのため、保険料が掛け捨てにならず、高い運用実績による配当金も期待できます。
【注意点】
貯蓄型であるため、闘病生活により収入が減る場合などには、一定期間経過後に保険を一部解約し、解約返戻金の一部を受け取ることも可能です。しかし、その後は保障額が減額されることになるため、注意が必要です。
1-2. HealthCare 168 Plus Critical Illness Protector(ヘルスケア168プラス クリティカルイルネスプロテクター)/ CTFLife(旧FTライフ)
【概要】
HealthCare 168 Plusは、168種類の幅広い疾病を保障する積立型の医療・重大疾病保険です。CTFLife(旧FTライフ)が提供しています。対象となる疾病に罹患した場合、疾病の種類やレベルに応じて、契約時に設定した保険金額の20~100%が支払われます。
特に、がん・脳卒中・重度の心臓発作に対する保障が手厚く、これらの疾病でかつ重症度レベル3以上と診断された場合には、診断から最長で18ヶ月間にわたり、保険金額の1%が毎月別途支払われます。これらをすべて合わせると、最大で契約保険金額の500%が保険でカバーされることになります。
【おすすめポイント】
- 重症度レベル3の疾病、およびがん・脳卒中・重度の心筋梗塞に対しては、保険金が最大5回まで支払われるオプションがあります。
- 腫瘍切除後に良性であることが判明しても、検査費や切除費用に対する給付金が支払われるため、病気の早期発見・予防に役立ちます。
- 若年性疾患やレベル1・2の疾患で保険金を全額受領した後、1年が経過すると保障額がリセットされ、100%に復活します(70歳まで)。
- 万一、契約後10年以内に被保険者が死亡した場合や、レベル3の重篤な病気と診断された場合には、死亡保険金または生存給付金の60%が追加で支払われるため、家族の生活保障としても有効です。
【注意点】
貯蓄型の保険ですが、解約返戻金の確定部分(Guaranteed)だけを見ると、損益分岐点を迎えるまでに契約後20年程度かかる点には注意が必要です。貯蓄性よりも、早期~重度の病気まで幅広く・長期にわたって保障を受けられる点や、早期発見・予防に役立つ点などの保障性に注目して選ぶようにしましょう。
1-3. LionGuardian PlusOne(ライオンガーディアン プラスワン)/ ゼネラリ香港
【概要】
LionGuardian PlusOneは、ゼネラリ香港社が提供する掛け捨て型の疾病・重大疾病保険です。69種の初期・軽度疾患と69種の重大疾患を合わせ、合計138種類の疾病に対応しています。保障内容はシンプルで、対象となる疾病に罹患した場合に診断給付金が以下のとおり支払われます。
- 初期・軽度疾患:契約時に定めた保険金額の20%
- 重大疾患:契約時に定めた保険金額の100%
【おすすめポイント】
- 割安な保険料で健康リスクに対する保障を備えられる。
- 保障内容がわかりやすい。
- 加入後にがんなどの重大疾病と診断された場合、100歳までの保険料が免除される。
- 定額給付であるため、保険金の設定次第で医療費以外に闘病中の生活資金などの備えも可能。
【注意点】
掛け捨て型の保険であるため、解約返戻金や満期保険金は受け取れないことには注意が必要です。
4.まとめ
公的医療保険制度が日本と異なる香港では、ご自身で民間保険会社の医療・重大疾病保険に加入することで健康リスクに備えることが大切です。
今回、おすすめの3商品を紹介しましたが、どの商品が向くかは、皆さまがそれぞれ抱えている健康面での不安や、万一病気に罹患した場合の経済状況、養っているご家族の状況などによって最適な商品が異なります。
人の人生が十人十色であるように、保険の組み立ても個々人で全く変わってきます。どのようなリスクがあり、何の保障を重視するかなど、検討が難しい場合には、プロの意見を聞くのもおすすめです。長年にわたり香港在住の日本人、日本人ご家族をサポートしてきた経験豊富な保険のプロに、ぜひご相談ください。
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1998年に香港で金融サポートを開始したNNI香港の個人保険部門である「insurance110グループ」では、これまで世界4カ国・11拠点で、7,000名以上の海外在住日本人のサポートを行ってまいりました。香港保険管理局(ライセンス番号:FB1667)に登録された正規の保険BROKERとしての強みを活かし、500種類以上の保険商品・資産運用商品の中から、日本でのFP経験もあり日本事情にも精通する経験豊富なフィナンシャルアドバイザーが、海外資産運用のきっかけづくりをサポートします。
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├Fortune Saver Insurance Plan Ⅲ(フォーチュンセーバー保険プランIII)
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