仮想通貨時代のニセ札事件簿

[更新日:2018年10月02日]

【仮想通貨時代のニセ札事件簿】

 

香港、中国に長く住まれている方には目新しい事では無いかと思いますが、

 

私が香港・中国を行き来し始めて、約10ヶ月過ぎた頃・・。

噂ではちょくちょく耳にしていましたが、

 

中国国内における「偽札の流通」に巻き込まれました。

 

今では「支Alipay」などでのやり取りが一般的で
今後は発生する事が少ないのかも知れません。

 

ですがその体験を、今後中国に来られる方、
旅行に行かれる予定の方、など現金を持ち歩かれる方のために情報発信し、

 

私と同じような事に決して巻き込まれないように
現地で聞いた処方箋も含めお伝えしたいと思いましたので、筆をとらせて頂きました。

 

<偽札の実態>

実は、この事件に巻き込まれてから、人民元の偽札事情を調べました(おそっ!)
驚愕の実態で、流通している通貨量の20%が ”ニ・セ・モ・ノ” だと・・・。

◆はてさてどれが本物?◆はてさてどれが本物?

 

 

◆偽札発見装置を開発する会社の松村社長のコラムに書かれていました。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/sj/20091204/199237/
※現在、このリンクは閉鎖されていました。ただし、ニセ札発見機メーカーの
松村エンジニアリングは以下となります。http://www.matsumura-eng.com/

 

 

いいコラムだったのでリスクに疎い日本人には必要な情報ですね!!

この松村社長のコラムのポイントは中国には「偽の真札」があるとのことでした!?

 

えっ!と思いますよね。今、中国国内では、4種類の人民元が流通していて、

 

①偽の偽札  

②真の偽札  

③偽の真札  

④真の真札

 

うーん。。。これは困りますね。どんな事が中国で起こっているかというと、

こんな事件があったそうです。

 

 

[北京春秋 ニセ札天国] (2007年5月2日)より(中国内での話です)

・出稼ぎ仕事の手配師2人が出稼ぎ農民らへの給料用にとニセ札を買うことにし、

安徽省のニセ札屋から20万元で100万元分のニセ札を買った。だが、帰って札束を

確認してみると、束の最初の数枚と最後の数枚だけが本モノのニセ札で、中は白紙。

途方にくれた2人が「20万元詐取された」と警察に届けたところ、2人ともお縄に…。

 

・ニセのニセ札をつかまされたドジな悪人は笑えるにしても、銀行のATMからもニセ札が出てくるとなれば笑いごとではすまない。

南方都市報によれば、広州市の農業銀行のATMで、男性が5000元を引き出した

ところ、100元札20枚分のニセ札が出てきたので、銀行にかけ合ったところ、

「ATMでニセ札が出てくる可能性はゼロに近い」と取り換えに応じてくれなかった。

ATMから偽札が出てくるのは、私自身も体験ずみなので、男性には大いに同情したよ。

記事:福島香織 さん

他の都市でも、偽札にまつわる様々な事件が中国国内で発生しているようです。

 

 

<ではでは、私の事件当日>

私の事件は、もしかしたら大した事ないのかもしれませんが、ごく一般的な日常に

埋もれる中で、起こり得ることだと思いますので恥をしのんで記事にしました。

 

◆11月某日、知人との食事の為、香港での仕事を終わらせ、足早にホンハム駅(HK)へ

電話で待ち合わせ場所を確認し、中国の深センに向かう電車に乗り込み、

座席も確保(人だらけ)!順調に深セン「羅湖駅」へ向かっていた。

 

 

しかし、天気はあいにくの雨。。。無事にイミグレを通過し、タクシー乗り場へ、

凄い行列・・・

「雨だし、仕方ない」と思ったが、

知人との連絡が取れず、ちょっとそわそわ。。雨の中待たせるのもイヤだなぁ・・・

 

と考えていると、いつもは絶対に見向きもしない白タク(無ライセンスのタクシー)の、

おじさん、兄さんたちの声が耳にとまり、交渉。

 

いつもの倍の金額だったが、ここは仕方ない。

と時間を優先し、車の場所へ移動。

 

 

意外といい奴だなぁと拙い中国語と、英語を駆使し待ち合わせ場所へ移動を開始した。

(絶対にこんなことはしないでください。私も二度と乗りません。。)

 

支払のときに、約束の金額50元を出し、降りようとすると

 

「これは偽札だ!!」

 

と言ってたと思いますが、お金を突き返され、以前何となく聞いていた偽札多いよ

との言葉を思い出し

 

「たまにはこんな事もあるものか」

 

前のタクシーにやられた。。。と考え、100元を出すとこれも偽物と・・・

100元出すこと12回。。俺はどれだけ偽物持ってんだ??と逆に怖くなり、

でもさすがにこんなに偽物ないだろうと、そこで、

 

「もうない:没有」

 

と言って、香港ドルで無事に支払いを完了。

 

こんなに身近にあるものかと改めて注意をしなければと思わされた。

HSBC銀行のATMでおろしたので信用してたのに・・・

と内心ショックを受けつつ、電話が繋がらないことの方が気になり待ち合わせ場所へ。

 

知人からの連絡もあり、無事に合流。仕事の話や日本の話・・酒も手伝って

ずいぶん盛り上がった。

 

「よし、もう一軒行こう」

という事で、別の店に行き、そこでも気分よく酒を交わし、お互い明日も仕事だし、と

 

「埋単:マイダン」(おあいその事)

と言って、支払いをし、待っていると、その店でも

 

「これは偽札だ!」

と、、犯罪者な気分になりました(T T)酔いも一気に覚めてきたが、

別のお札を出すと「OK!」と。。。

 

「何が違うんだ!」

と聞くと、いくつか見分け方のポイントを教えてもらった(後述)

 

 

・・・・・

<事件翌日>

翌日、HSBCへクレームを言いに行こうと思い、

会社のスタッフに相談し、改めて”人民元”を取り出してみると・・笑えた

先に書いた「同一番号」のオンパレード。。。

 

◆もう然るべきところに出しましたが、同一番号・・。

 

◆何度見ても、、同一番号・・。

 

 

スタッフの一人が、HSBC銀行のATMが偽札を出すはずが無い!と

いつの間にか誰かにすり替えられたんじゃないのか!?と

えっ、HSBC銀行でなく、店でなく・・・・

 

「あっ!タクシーだ!!!!」

気づかれていた方もいらっしゃると思いますが、そうなんです。

 

白タクの「親切(真札)偽札すり替え詐欺」にやられていたのでした。

 

思い返すだけで悔しくなりますが、財布を取り出す場面があって、

判断が鈍っている場所としてはそこしかありませんでした。

ここで、話を整理すると・・・

 

①雨だった

②夜だった(暗かった)

③不慣れな町だった

④タクシー待ちの行列がひどかった

⑤知人との連絡が取れなかった

⑥時間に間に合わないかもと焦っていた

⑦白タクの声に耳を傾けてしまった

通常、白タクは意地でも乗らなかったのですが、①~⑤までの環境の中で

間違いのステップを踏んでしまった。

 

また、その後の対応もマズイ!!

①そもそも本当に白タクに乗ってしまった(自分と男2人)

②目的地までキッチリ移動したので安心した

③お金を渡す時に自分の視界から一瞬消えた(目を離した)

④偽札の見分け方を知らない(甘い!)

 

 

冒頭にも書いたように、今後、「偽札の流通」に加担しないですむように

私からお伝えしたい処方箋としては、

 

①白タクなぞ乗らない

②ATMで現金引き出した場合は、その場で真贋チェック

③紙幣を他人に渡すときは、番号をしっかり見て覚えて渡す

※違う番号のときはすり替えられてます!

 

④本物偽物の基本的な見分け方を知っておく

⑤日本では考えられないが、現金を受取ったら疑う

⑥偽物だって言われた場合どこが違うのか目の前で指示させる。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

悔しさは消えませんが、偽札の1200元は現在HSBCの然るべき部署で真贋鑑定

しています。その後は返ってこない可能性の方が高いですが、、、

 

スタッフ曰く

「変にゴネて、別の場所に連れて行かれなかっただけ良かったですね!」

と、確かにそれは言えますね、言葉があまり分からなくてラッキーでした^^;

 

私自身の将来にとっても、1200元でリスク回避できる気持ちが生まれた事は

中国ビジネスをしていく上で良かったと。そう思えます 涙。

 

中国の人民元を基軸通貨に・・・もしかしたら近い将来やってくるかもしれませんが、

通貨量の発行管理、偽札の撲滅、その他諸々の課題が山積している中、

すぐの実現は困難だろうと今回の件で感じました。

 

「元」を集中してお持ちの方には、今後の「元」の通貨高を期待されている方も多い

と思いますが、「元」には持ち出し規制があり、一回の移動が制限されています。

 

 

今後の国際間の様々な動きの中で、通貨を集中させることはある意味リスクともなり

得ますので制限枠内で少しずつ別の通貨、もしくはとりあえず香港内に資金移動して

おくことが重要です。※最近はより厳しいですね20181001現在

 

最後に、偽札を見分ける方法をいくつか紹介します。

「人民元 偽札」などで検索すると、多数の見分け方が紹介されていますのでご参照ください。

 

①透かし1

②透かし2

③100元が浮き出る

④100元の色が変化する

⑤毛沢東の襟の後ろまでザラザラ

⑥偽物は壁にこすっても色がつかない

画像を準備しようと思いますがしばしお待ちください。

 

 

※日中(明かりが十分ある)は全て確認出来ると思いますが、タクシー内など暗い場所では

⑤くらいしか見破るポイントが無いのかもしれません。

 

この事件簿は、最初で最後の記事にしたいと思います。慎重な皆様の事ですので、万が一

にもこのような事は無いかと思いますが、ちょっと慣れた頃に起こりますのでご注意く

ださい。

 

 

この記事から7年経過しました。

世の中は空前のキャッシュレス時代へ突入し、仮想通貨のICOなど詐欺の温床になっている

案件が多いのも事実です。騙されてはダメです。

 

これからは、

 

お金の存在がデジタル化し、良い面ではスムーズに素早く決済できる。

しかし反対に、お金の価値が見えにくい。

 

 

という事が、考えられます。

私たちの子供の、子供、つまり孫時代には『現金って何?』『お札って何?』という時代が

来るかも知れません。時代の流れをしっかりと子供たちに伝えていきたいものです。

 

 

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イチロー

 

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